生き返って目覚めたピアノ

先月は新しい方のピアノを調律しましたが、
今日は古い方のピアノの調律でした。
(すぐ上の教室画像・右のピアノ)

この古いピアノは私が18歳の時に買ったので、今年32歳です。
とはいえ、今年の2月にオーバーホールをしたので、中身は新品。
弦もハンマーも総入れ替えをしたので、今まで大変でした。
弦が新しいので、音がすぐ狂うのはもちろん、
まだ安定していないので、音があっちゃこっちゃにいきますし、何よりキツい音でした。
でも、オーバーホール後、今日の4回目の調律で、やっといい感じに落ち着いてきました。
そろそろ本格的に練習に使えそうです。
本当はもっと早くから弾き込みたかったのですが、
新しいピアノの状態がいいので、どうしてもそちらを使う事に傾いていました。

このG2は、弾いたあと、ほんのちょっとだけ音が尾を引きます。
これがこのピアノの特徴です。
どんな感じかというと、目を閉じて弾くと、ホールにいるような、
そんな錯覚を起こします。
ピアノの響きはほんのちょっとの事で雰囲気が変わりますから、
ピアノの持っている個性は、人間同様、とてもおもしろいものです。

あと2,3年すると、さらにいい状態になるようなので、
これからこのピアノと一緒に過ごすのがとても楽しみになりました。
ピアノをやっている娘が嫁ぐ時に持たせようと思っている大事なピアノです。
理由があって、どうしても手放せないピアノでもあります。
ちょっと大げさな言葉になりますが、命の引き継ぎとともに、
このピアノを次の世代に残すつもりでオーバーホールをしました。
今までブログにも、ピアノ購入とオーバーホールについてはたくさん書いてきましたが、
購入と修理という、全く方法と方向性の違うことを同時にしたので、
私自身が経験として得たものは、確かに大きくこの手の中に残りました。

朽ちていくものをよみがえらせる意味。
これは考えれば考えるほど、とても価値のある事だと実感します。
そして、ピアノを修理したり作ったりする技術者の力を、指と耳で実感しています。
誰にでもできることではありません。お金を出せば得られるものでもありません。
この技術者のすばらしい力がなければ、どんなに願ってもピアノをよみがえらせる事はできませんでした。

だんだん落ち着いてきたピアノの反応をみて、
今日は深く、そのことを考えました。
職人の技はすごい。
それに応えられるような音を出したいと、心から思うのです。


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by kabopiano | 2010-12-20 17:43 | ピアノ

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