秘宝

今自分で練習している曲の中で、なかなか音を覚えられない箇所があります。
どんなに楽譜を置いていても、最終的には音を覚えないと、スラスラ弾けないものです。
やはり楽譜がなくても弾ける状態にしてからが、本格的な練習になるのですね。
楽譜がなければ弾けないのは、言わば準備段階。
いかに早く準備段階を整えて、本当に必要な練習に入れるかが問題です。
複雑な音でもないのに、いつまでもそこでスラスラいかない。
この状態を長く続けていました。

「まあいいや。
 今度時間のある時にゆっくりやろう。」

いつもこの言葉で自分を納得させていました。
しっかり取り組むには、落ち着いて向き合う時間と集中力が必要です。
年齢とともに、いうことをきかなくなっていく頭。
その頭に新しい事を叩きこむのは容易な事ではありません。
20歳までは、譜読みが終わった時点ですでに曲を暗譜していたのですが、
20歳を過ぎると、ゆるい坂道を下るように頭が衰え始め、
気がつくと、へたり込みたくなるような、この頭の感覚。
本当にかわいそうです(笑)

しかし、いい加減この弾けない状態にも嫌気がさしてきました。
できないできないと、できない事に慣れてしまって、やろうとしない自分。
ピアノの練習は単純です。
やるか、やらないか。

簡単に言ってしまうと、それだけです。
そして、今やらなければ何も始まらないと思い、
ちゃんと覚えるつもりで練習をはじめました。
音を覚える時は、ただやみくもに回数を弾いても時間が無駄です。

問題が左手にあることをふまえ、楽譜をじっと眺めていると、
そのシリーズの左手の決まった部分が、ファ、ミ、レ、ド、シ、ラ、ソ、ファと流れている事に気づきました。

なんだこんな事だったのか。
なぜこんな簡単な事を、もっと前に知ろうとしなかったのだろう。

「まあいいや。
 今度時間のある時にゆっくりやろう。」

この気持ちが曲者でした。
音をざっと頭に入れるのに、ほんの10分。
このたった10分のことを、私はずっと後回しにしてきました。

ピアノの練習は、4時間弾いた5時間弾いたという満足感よりも、
やはり中身で勝負です。
回数をこなして身につけていくのは当然なのですが、
そこに、意欲、意識がついていけば、練習の質が高まるのは言うまでもありません。

10分弾いてから楽譜を見ると、
「本当に弾けるようになりたいの思っていたの?」と叱責されているようでした。
欲しいものなら、どうして自分から取りにいかないのか。
あとでいいやと思う気持ちでいれば、楽譜が答えを見せてくれるはずがありません。
ちょっと大げさですが、方法を知った者だけが手にできる秘宝を手に入れたような、
なんだかそんな気持ちになりました。
インディジョーンズ系の映画の見すぎでしょうか^^;

明日も一緒に宝物を手に入れましょう。


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by kabopiano | 2010-12-17 22:15 | ピアノ

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