大は小を兼ねる

ピアノを弾く指は丸い方がいいとか、伸ばし気味がいいとか、いろんなことが言われます。
あるいは、ピアニストの○○さんがこんな指で弾いていたからこういう形が正しいとか、
あの名ピアニストはこんな弾き方をしているからこれがいいとか、
そういう事もよく耳にします。

でもそういう法則があるのではなく、
指の形は必要に応じて自由自在に扱える事が大事なのだと思います。
丸い指でも、伸ばした指でも、指先の関節がひっくり返って崩れては話になりません。
そのためには、指先の関節がひっくり返らず、強くしっかりしていることですね。
そういう事をこまかく訓練していると、「指を丸くしなさい」ということだけ強調されてしまうのでしょうか。
指を丸くしたとしても、いわゆる昔のハイフィンガーといわれる、指を高く持ち上げてから打鍵するわけではありません。
指を伸ばして弾いているからといって、ふにゃふにゃになっているわけでもありません。
また、脱力の事を非常に言われるので、腕と一緒に指までやわらかくふんにゃりしてしまう人もかなり多くいるようです。

たとえば、アルゲリッチが伸ばし気味の指で弾いているからといって、
初心者がいきなりあの指の形をマネしたらどうなるでしょう。
「放っておくと大変な事になりますよ」というたけしの某番組で流れる声がきこえてきそうです(笑)
アルゲリッチがどうしてあの指の形でプロコフィエフのコンチェルトを弾いてしまうのか、
そこは想像力を働かせる必要があります。
当然の事ながら、訓練されつくした強靭な手だからできる技ですね。
それを形だけマネしようなんて、大変危険なことです。

指先の関節を崩さず弾ければ、伸ばして弾く事ができます。
でも、指先の関節が崩れては、丸くも伸ばしても弾けません。
私はいつも「大は小を兼ねる」という意味で、この事を話します。
指先を丸くしっかりできれば、どんな指の形にも対応できるのですね。
決して、すべての場面で指を丸くしようというのではありません。
指先を崩して弾く事は、ゴールテープまであと1歩でコケるようなものでしょう。
腕の重みを伝える、大事な指先です。


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by kabopiano | 2010-11-29 21:36 | ピアノ

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