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「発表会でポップス曲はだめなんですか?」

うちの教室では発表会に参加するほとんどの方が、ソロと連弾の2回の出番があります。
連弾はクラシック曲だけではなく、ポップスやディズニーなどなんでもあり。
対してソロは、ほぼクラシックの曲を選びます。

時折生徒や保護者の方から
「発表会って必ずクラシック弾かなきゃいけないんですか?」
と聞かれることがあります。

必ずクラシックを弾かなきゃいけないことはないし、クラシックにこだわってお堅くポップスをつっぱねているわけではありません。
しかし、やはり選曲は狙いがあって行っていることなので、それなりの理由があります。


たとえ話になりますが、学校の国語の授業でマンガを教材として取り上げることはあるでしょうか。
注釈つけますが、私はマンガ大好き。
マンガで学んだ漢字や慣用句や知識は膨大ですし、マンガに養われた感性が確かにあります。
そしてマンガと言えど子供向けの幼稚な読み物ではありません。名作がたくさんありますよね。
だけどその上で、授業でマンガが現代文の教科書に教材として載ることはないでしょう。
言うまでもないですが(^_^;)

マンガに凝縮されている文法表現や言葉の持つニュアンス、背景、文章を読み解くことで培う考える力、理論の組み立て方…
一つの面白いマンガの裏には、膨大な量の知識量があり、その表現に至るまでにたくさんの文章を読んできたという過程があるはず。


漢字を減らしたわかりやすい漢文
気楽に読める『羅生門』
ダイジェスト版『スイミー』
ラノベ『竹取物語』

このような教材があったとして(笑)
もしかしたら読んだら楽しいのかもしれないけど、それが本当に若くて頭がまっさらな生徒を成長させるのに適したものなのか。
もっと生徒の力を伸ばす教材は他にないのだろうか。
学校の先生は生徒に対して、現代文も古文も漢文もありのままにそのままに、愛のままにわがままに、質が良くてためになるものを効率よく学んでほしいと思うのではないでしょうか。

それは私たちピアノ教師も全く同じです。
「気楽に読める羅生門」のねらいが気楽に取り組めること以外にないのなら、私は気楽じゃなくてもふつうの羅生門を選ぶと思います。
それに羅生門が読めるようになったら、気楽に読める羅生門の類は自力でも読めるはず。

私がいつも念頭に置いてレッスンしているのは、生徒がピアノの自立をすること。
つまり、ある程度自力でもピアノや音楽を弾けるようになって楽しむことです。
その目的に沿って、確固たる狙いがあるときにはポップスを選ぶでしょう。

甘くておいしいものだけではなくて、おいしいけれども栄養バランスのとれた曲をプレゼントしたいなあと、より考えてしまうのでした。
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by kabopiano | 2016-04-08 12:18 | 発表会 | Comments(0)

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