カテゴリ:発達障害( 4 )

サポートブック

ここの教室には、発達障害の方が数名ピアノを習っています。
とは言ってもわたしは障害児教育の専門家でもなんでもないし、療育的プログラムを行うわけでもありません。
ごく普通のピアノ教室として、生徒がピアノを弾けるようにするという目的は他の生徒さんと何ら変わりません。
ただ、「障害があります」とわざわざ伝えてくれた生徒さんにとって、伝わりやすい方法とそうではない方法や、現段階ではどうしてもできないことがあるというのも事実です。
ですので目的は全員同じでも、やり方や伝え方を工夫していくことは必要です。
障害という名前がついているから拒否することもないし、逆に健常という名前がついているから全員同じようなレッスンをするわけではありません。
その人その人に合わせたレッスンをしていくのが、この教室のモットーです。

ピアノレッスンを良い時間にするために欠かせないことがあります。
それはやはり家庭の協力です。
特に障害についてはわたしは専門家ではないため、親御さんとの協力を密にとることがどうしても必要です。
個性はもう十人十色なので、おおよその基盤はあっても手探りでレッスン方法を模索していくことになるからです。

そんな中、とある生徒のお母さんがこんなすてきなものを作ってきてくれました。
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なんと!お母さん手作りのサポートブックです!!
画像小さくなってしまってすみません。
インターネットに載せるため顔や名前を隠してありますが、実物の生徒さんはほんとーーにイケメン!
お見せできないのが本当に悔やまれるほど(笑)
今すぐジュノンボーイに応募したらいいんじゃないかと、実は毎週思っています。まだ小1だけど(笑)
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中身はご本人の特徴の説明や、日常生活に関すること、病院の受診歴や服薬について、またトラブルの防ぎ方やトラブルになったときの対処法までが項目ごとに詳細に書かれており、総カラーの力作となっております!しかもインデックス付き。(私が自慢したくなるほどのすばらしい出来なのです!笑)

そのお母さんは、高橋みかわさん著の「重い自閉症のサポートブック」を参考に、また一年間高橋さん主催の勉強会に通って制作したそうです。
でもでも本や勉強会があったとしても、ここまでのクオリティの本を作ることは並み大抵の労力ではなかったことは、本を見ればすぐにわかります。
たたき台があったとしても、自分の子どもにとって何が必要か、どんなことを書いたら初めて接する人にもすぐに理解してもらえるかというのは、その人その人によって大きくというかめちゃくちゃ激しく違います。
そういった面でテンプレートがあるわけではないのに、必要な情報を網羅し、かつ情報過多にならず読みやすく作られていて、お母さんのお子さんに対する深い愛情を感じずにはいられません。
いつも気を遣いすぎなほど周りの人を思いやって下さるお母さんの人柄が、活字を通して伝わってきます。

いろんな人に見せたくて、無理を言って名前や住所を伏字にしたバージョンのものまで作ってもらってしまいました。。。
少しですがまだ手元に残っているので、興味のある方はすぐに見せられますよん。

いつかこの生徒が発表会なんぞに出られるようになったらな~と思う今日この頃です。
あ、今年の発表会は来月です。がんばろうねみんな。

※現在は定員に達したため、発達障害の生徒さんの新規募集は行っておりません。

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by kabopiano | 2015-06-17 10:17 | 発達障害 | Comments(0)

発達障害レッスン・教えましょう習いましょう

「知りません」「わかりません」
この言葉を言うのに、勇気がいるときがあります。

自分にとってどうでもいいこと、関係ない事には簡単に言えますが、
大事な事、知らなければいけない事であれば、
世の中では、知らない、わからないではすまないのです。

でも、どんなに専門分野のことであっても、
その道のプロであっても
知らない事だらけ、わからない事だらけ。

だとしたら逆に、
「知りません」「わかりません」と言える方が大事なのではないか。
私はそう思っています。

以前にも書きましたが、
私は自分の専門分野ではない事に手は出さないというスタンスから、
何らかの障害を持つ方のレッスンは受けてきませんでした。
知らないから、わからないから、です。

でも、自分で「知らない」「わからない」と思っていた事の、
何を知らなくて、何をわからないと感じていたのか。
ピアノを教えているのに、人と接しているのに、
私は具体的に何に対してそう感じていたのか。

わからないとコワイ、知らないとできない、
そう思うのは当然です。
でもそれは、自分の頭や手持ちの情報だけで考えるからそうなるのだと、
遅ればせながら、やっとわかりました。

mixiに「発達障害とピアノ」というコミュニティがあります。
私はこのコミュニティの管理人をしています。
同じ思いの先生たちと自分の悩みをなんとかしたいと思って立ち上げたコミュニティ。
それが今では、大きな気持ちの支えになっています。

わからない事はわからないのです。
それは誰を教えるのであっても、レッスンの中では当然起きることです。
この固い指と手首をどうしたらいいのだろう
どう説明すればわかりやすく伝わるだろう
宿題の量も、マルをあげるタイミングも、短所や長所を見抜く事も、
何もかもわからないことだらけです。
それでも、1対1のやりとりの中で、相手を知ろうと思えばその先の扉は必ず開きますね。

わからない事はわからない。
でもそこで終わらずに、相談したり、助けてもらえる場所があったら、
どんなに心強いことか。
自分で開く扉は1枚でも、まわりの人がまた違う扉をいくつも開けてくれるのです。

自分で対処できない問題で困っている先生
お子さんの障害の問題でピアノ教室が探せず困っているご両親

どうぞ、このブログでもかまいませんのでご相談ください。
先生方にはmixiのコミュニティがあります。
ご両親には、お住まいの地域の先生をご紹介できるかもしれません。
みなさんも、どうぞ扉を開けてみてください。



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by kabopiano | 2011-03-07 23:42 | 発達障害 | Comments(0)

「あきらめないで!ピアノ・レッスン」明日発売です!

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あきらめないで!ピアノ・レッスン  中嶋恵美子・著 
   ヤマハミュージックメディア  2520円
 Amazon

ヤマハミュージックメディアではこちらから

以前からブログでお付き合いのあった中嶋恵美子先生が、本を出版されました。
発達障害児や他の生徒さんとの経験から生まれた画期的な本です。(2月16日発売)

中嶋さんは、ピアノ指導を始めた当初から自閉症などの生徒さんとレッスンしてきました。
私は同じピアノ教師として、その時の中嶋さんの気持ちを想像しています。
自分のわからないこと、未知の世界に踏み出す時、どういう思いだったのか。

私は、何らかの障害を持つ方へのレッスンについて、
「専門外の事には責任が持てないのでレッスン代はいただけない」という気持ちがありました。
自分は発達障害の専門家ではない。それは専門家の領域だ、と。
でもそこをもっとよく考えてみると、ピアノ教育に関して、誰が専門家なのでしょう。

障害があるなしに関わらず、その人に対するピアノ教育の専門家などいないのです。
あるのは、1対1の中で「知ろう」とする思いと努力だけなのかもしれません。
そういう中で、この本に書かれていることが知識やノウハウとして、かなり役に立つと思います。

ご両親との協力体制をとりながら、ここまで積み上げてこられた中嶋先生の思いと人間性。
この本を読む事で、あらゆるピアノ導入期のお子さんの助けになる事は言うまでもありません。

この本をもとに、多くの先生方が勇気をもってピアノレッスンに踏み出せますように。
そして、ピアノを習いたいと思うすべての子どもたちが、ピアノ教室を見つけられるようにと願います。

私はmixi で「発達障害とピアノ」というコミュニティを管理しています。
ピアノ教師限定で内容は非公開、参加者は実名でのやりとりとなります。
発足から2カ月たちましたが、現在60名の先生が登録されています。
mixiに慣れていないと入りにくいかもしれませんが、悩みを解決できるヒントが得られると思いますので、多くの先生方のご参加をお待ちしています。
現在そういう生徒さんを教えていない先生もご参加いただけます。
http://mixi.jp/  コミュニティ「発達障害とピアノ」で検索



私の教室では、子どもも大人も、障害あるなしに関わらず、
初歩から上級までレッスンをしています。
何かご心配をお持ちでも、どうぞ遠慮なさらずお問い合わせください。



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by kabopiano | 2011-02-15 12:08 | 発達障害 | Comments(0)

発達障害コース始めます

今まで何度かお問い合わせをいただいてきた、発達障害の方へのレッスン。
迷って考えて、最終的には受ける事を躊躇してきました。
大変だから?わからないから?
もちろんです。全てにおいてわからない事だらけですし、大変なのも本当でしょう。
でもそれ以上に、自分の専門外の事に手を出すのを、自分の中で良しとしないのが一番の理由でした。
ずっとその事で、心の中にひっかかりがありましたが、それが私のスタンスだと思ってきました。

でも、どうしても消えない気持ち。
それどころか、数年前に撒かれた種が、意識しないうちに芽を伸ばしていました。
気付くと否定できないほど、しっかりと根をおろしていました。
こうなると、もう見ないわけにはいきません。

そもそも、自分の思っていた「専門外」とは何だろう。
この分野に、本当の意味での専門家などいるのだろうか。
1人1人違う発達障害の方にピアノや音楽をレッスンするのに、マニュアルなどあるのだろうか。

それを改めて考えた時に、
自分がいかに考えすぎだったか、枠にとらわれていたかに気付かされました。

障害と一言でいうけれど、ありとあらゆるいろんなものを含めれば、
障害のない人などどこにいるのでしょう。
考えようによれば「短気」だって障害なのかもしれない。
そう考えたら、ピアノのレッスンに専門も専門外もないと思いました。

もちろん知識は必要です。
何もせずノーテンキにレッスンなどできません。

でもそれは、発達障害の方へのレッスンに限らず、今までのレッスンでも同じことです。
私は生徒1人1人に対して対応も教え方も違います。
場合によっては、中身も大幅に変えてしまいます。
相手が全員違う生徒なのに、すべて同じで教えられるわけがありません。
内気な子、言葉は少ないけど負けず嫌いな子、おしゃべり大好きな子、
ひたすらマイペースな子、、、、本当にいろいろです。

結局、自分のしようとしている事は、同じなのではないか。

私はそう考えるようになりました。
もし何もできないと思うなら、ピアノ教師そのものができません。
熱意さえあれば、知識やノウハウを取り入れるエネルギーは生まれます。
うまくいくことも、いかないことも、今までのレッスンと同じ事。
愛情があれば、専門も専門外も、そういう事は乗り越えられると信じてしまいました(笑)

そういうわけで、1月から発達障害コース、スタートです。
ぴよぴよの新米ですが、よろしくお願いします。
(この年齢になって新米とは、とても新鮮な気持ちです♪)


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by kabopiano | 2010-12-01 11:51 | 発達障害 | Comments(9)

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