普段の努力


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先月末に教室の発表会がありました。
かじはらピアノ教室では1年に1度、夏に発表会をするのが常です。
今年の発表会はいつもより人数が少なかったのですが、中身がとても濃かったように思います。
1人1人の力の出し方に、目を見張るものがありました。

素晴らしかったのは、慣れない大きなホールと大きなピアノで弾いた時、その響きを即自分のものにして、弾き方や表現を大きくつかめたところでした。
いつもは自宅や教室のレッスン室という限られた場所で弾きますが、いきなり広い場所で弾くと、今までと全く違う感覚になるものです。それをしっかり体で受け取って、耳で感じて、その場で弾き方を変えるというのは、簡単な事ではありません。
でもそれを多くの生徒たちがしていたので、舞台袖からその後ろ姿を見て頼もしく思いました。

もう1つ素晴らしかったのは、ミスをした時の対処です。
本番は緊張しますし、今までしかなったようなミスをするものです。それはオリンピックを見ていてもわかりますね。
ここぞ!という時に思わぬことが起こる。
でも大事なのはその先です。
その時に、慌てて混乱してしまったら、そのミスがさらなるミスを招き、演奏が崩壊してしまう事もあります。
でも今回の発表会では、ミスをしたり、しそうになった時、機転をきかせてミスをその場に置いていけたのが、とてもよかったです。
この事はとても重要で、それができるのは普段の練習の賜でもあります。
十分な練習を重ねていれば、どんなに緊張していても、体が覚えているので、瞬時に反応できるのです。
ミスを回避したり、演奏に突き進むその姿から、改めて普段の努力を感じました。みんな立派でした。
子どもも大人も、ピアノの前に座ったら本気ですからね。

私自身は、この発表会とさくら先生の結婚式でカプースチンの連弾「シンフォニエッタ op.49」の第1曲を弾きました。
長く故障している指や腕の問題もあり、この派手な曲をどう弾いたらいいのか、かなり迷うところでもありましたが、自分なりに準備した事は体が覚えていました。
画像は結婚式で弾いたベーゼンドルファーですが、発表会のフルコンといい、このベーゼンといい、ピアノが持つ力に大いに助けられたのも本当のことです。
いいピアノというのはとても力を持っています。
その力を味方にすれば、自分自身の持つ力もうまく出せるように思います。
緊張や疲れが加わるとかなり苦しい曲ではあるのですが、弾き通せた事は今後の自分の力として残ったはずです。

淡々と地道な努力を重ねていくのがピアノだと思います。
基礎的な事、あたりまえに見える事ほど強い土台になります。
面倒で辛いのが練習ですが、それを喜びに変えていくのも一つの力ですね。

                          かじはらかおる








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Commented by ina-kibi at 2016-10-21 17:43
かおる先生の文章に再び出会えてとてもうれしいです!
カプースチンのシンフォニエッタは、先生のブログで知った曲で、当時高学年か中学生くらいだった娘と二人で聞いて、こんな曲弾けたら楽しいだろうね~♪と話していたんです。
娘は今でもピアノを続けているのですが(只今高3)去年の発表会で、友達と二人でこの曲の1楽章を弾きました!!
かなり無謀な選曲だったと思うのですが、先生は「やるなら本気でやりなさいよ!!」と楽譜を取り寄せてくださり、幾度もレッスン室を二人のために開放してくださって、こんなにピアノを弾いたことがないんじゃないだろうかというほど練習をしていました。
海岸沿いをオープンカーでドライブしているような、ワクワクの仕上がりになり、とてもいい思い出になりました。
長々とすみません。
先生と娘さんのシンフォニエッタも、爽快で素敵だったことでしょうね♪♪
また、お邪魔させていただきますね~。
Commented by kabopiano at 2016-10-22 13:17
ina-kibiさん
わ〜お久しぶりです!お元気でしたか。
コメントいただけて嬉しいです。
まさにまさに、この曲は私にとって車とは切り離せない曲ですし、車のCMに使えばいいのにと思っているほどなので、海岸線を、という感じがよく理解できます。
弾いていて楽しいですよね。
難しくて必死になっちゃうけど、その楽しさが伝えられる曲ですよね。

鍵盤迷走はやめてしまい、この教室用ブログもあまり更新していませんが、ごくたまに書くと思うので、またのぞいてみてくださいね!
by kabopiano | 2016-08-10 12:54 | ピアノ | Comments(2)

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